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【新卒向け】デザイナーのフォローアップ研修のポイントと事例

会社におけるフォローアップ研修はすでに蓄積されたやり方で決められていることが多く、現場の教育においてはあまり困らないかもしれません。
しかし、エンジニアやデザイナーをはじめとする専門職の場合、人事が研修内容を考えても思うような成果をあげることが難しいです。

そこで今回は、新卒デザイナー向けのフォローアップ研修を考える上でのポイントと実際に他社で行われている事例を紹介します。

デザイナーフォローアップ研修の役割

基礎を学び、デザイナーとしての土台を作る

デザイナーは専門職であるため、主に学校などでデザインの仕方を学んできた人材がほとんどです。
しかし、デザインの本質は美感に訴える見た目や機能ではなく、「目的を見出し、その目的を達成する計画を行い実行すること」です。

もう一度、原点を振り返ってデザインについて知り考えてもらうことで、「誰に」「何を」「どうやって」伝えるのかという本質かつビジネス的な考え方や視点を持つことができ、デザイナーとしての土台を作ることに役立ちます。

参考元:
デザインとは/ 公益財団法人日本デザイン振興会

自身のデザインの志向やスキル、得手不得手を知る

新卒の場合、各々のデザインスキルはバラバラであるため、自分が他者と比較してどの部分を勉強するべきなのかや得手不得手を明確に知りもらう役割があります。
個人の目標設定や評価の基準としても利用することができます。

自社のデザイナーの役割を知る

フォローアップを通じて、先輩デザイナーたちと交流することで、自社においてのデザイナーの働き方や考え方を学び、どうすれば自分にとって働きやすいのかを体感することができます。
デザイナーはより職種を細分化でき、それぞれが使用するツールや仕事内容が異なってくるため、自社においてどのような役割を担っているのかを知ることができます。

新卒向け|企業が独自に実施したフォローアップ研修のポイントと事例

デザイナーに必要な基礎知識を学ぶ

そもそもデザインの役割とはどういったところになるのでしょうか。
意外とそのような部分に対する考え方が欠落している傾向があります。
「基礎を学び、デザイナーとしての土台を作る」という項目でも述べたように、デザイナーとしての基礎知識をフォローアップ研修で取り組んでいる企業を紹介します。

ハンズラボ株式会社

リテールソリューション事業やAWSインフラサービス事業を展開しているハンズラボ株式会社では、デザイナーに限らず新人研修の一環として、デザイン研修を取り入れています。「デザインは何のためにあってどういうことなのか」を知るための研修です。
具体的には、スライドを使ってデザインとは何かを講義式で紹介するというものです。デザインの役割やデザイン思考についてはもちろんのこと、例を用いてデザインをすることでどのような世の中になるのか考えるなどを図や写真をたくさん使用して、表現しています。

参考元:
新卒さん向けデザイン基礎研修をやりました。1回目 “デザインってなに?”

株式会社ビズリーチ

ハイクラス転職サイトビズリーチなどを運営している株式会社ビズリーチでは、研修を通じてどのようなデザイナーになって欲しいかを定義し、「社会一般」「企業理解」「技術」「基礎知識」「思考法」の5つのカテゴリに分けて研修を行なっています。
その中で特徴的な部分が「技術」と「基礎知識」は外部の講師に任せているところです。デザイナーの仕事をこなす人はいても、教えることに関しては素人だからこそ、プロに任せ新卒デザイナーを育成する方針だそうです。
具体的な内容としては、グラフィック・フロントエンドの基礎技術やサイトの制作方法iOSとAndroidの原則原理などを学びます。また、研修を実施する企業と連携してプログラムを組み、行なっています。
実際に研修を実施した結果、何も作れなかったメンバーが2ヶ月半でアプリのUIを制作できるまでに至ったそうです。

参考元:
成長速度を促進させるデザイナー新卒研修 2018年度版

まず必要なのは“デザイン思考”の土台創り。日本の次世代イノベーションは「デザイナー教育」から始まる。

インプットとアウトプットを組み合わせる

ただ研修を実施する、つまり情報や知識をインプットするだけでは本当にそのスキルが身についたのかどうかがわかりません。
特にデザイナーの場合、インプットして得たものをアウトプットすることが業務ではより求められます。
だからこそ、インプットとアウトプットを上手く組み合わせて研修を行うことが必要です。

GMOメディア

ソーシャルメディアやECメディアといった事業を運営しているGMOメディアのデザイナー研修では、1つの講座に対してインプットとアウトプットの両方を行います。
具体的には、バナーを作成することに関しても、バナーの役割を講義でインプットした後、手書きで案出しをしてアウトプットをします。
それができたら、実際にバナーを作成する構成になっています。
また、アウトプットしたものをすぐ先輩社員からフィードバックをもらう環境も整えているので、デザイナーとしての考え方の土台を作ることが出来ます。

参考元:
【新卒】デザイナー研修で学んだこと

GMOペパボ

楽しみながらインプットしつつ、アウトプットができる仕組みを上手く作っています。
GMOペパボでは、デザイナーのスキルを「リサーチ」「グラフィック」「コーディング」の3つに分け、それぞれに別のメンターを設けて実施しています。
また、研修のためのカリキュラムを用意するのではなく、自社サービスを交えて研修を組んでいるので、すぐに実際の業務でも役立てる工夫があります。

参考元:
みんなでドライブへでかけよう。ペパボの新卒デザイナー研修2018

リサーチと分析のフレームワークを理解を深める(経験者向け)

デザイナーは、クライアントのニーズ、ユーザーの特徴を知り仮説を立てて、カタチに落とし込むリサーチ能力や分析力、言語化能力が求められます。
そのため、研修ではリサーチの基礎やマーケティングの要素を含ませる企業もあります。

Goodpatch

「1日1回は開いて触っているアプリの中で、好きだけど改善点があると感じるアプリ」を決め、リデザインしたものを発表するという研修内容です。
その中でも、リサーチ・分析の部分に注力しています。
​​​​​​​具体的には、マーケティングの基本であるペルソナ分析やカスタマージャーニーマップを作成し、そのサービスの課題を抽出します。
次に、その分析結果をワイヤーフレームを使って、落とし込みサービスの本質的な課題と向き合い、解決策を導き出すといった内容になっています。

参考元:
Goodpatch が実践しているデザイナー研修方法とは?


フォローアップ 研修の質を高めるために

研修を受けた社員や手伝ってくれた社員のフィードバックから課題を抽出

フォローアップ 研修に正解はありません。
正解がないからこそ、実際に研修を行ったら必ずフィードバックを受けましょう。
特にデザイナーから意見をもらうことで、今後の研修の質を高めることはもちろんのこと、人事にはないクリエイター視点を持って研修内容を考えることができるようになります。

デザイナーのフォローアップ 研修は、新卒デザイナーが一人前になるための始めの一歩です。
会社にとっても新卒デザイナーにとっても、お互いの利益になるような研修を企画するための参考になれば幸いです。

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