リファラル採用導入により得られる効果と注意点とは

採用方法の多様化にともない、近年採用方法の1つとして台頭しているのが「リファラル採用」です。

今回は、リファラル採用の導入を検討されている方に向けて、導入することで自社にもたらす効果と注意するべきことを紹介します。


リファラル採用とは何か

まずはリファラル採用とは、どのような採用方法なのかを簡単に紹介します。

「リファラル(refferal)」とは、英語で「紹介、推薦」を表す英単語です。つまり、リファラル採用とは、社員を通じて紹介や推薦された人材を採用するといった採用方法です。

海外ではメジャーな採用方法の1つ

世界的に日本の新卒一括採用というのは、とても珍しい採用方法です。

新卒一括採用が存在しない海外では、社員から紹介する「リファラル採用」という就職方法が主流になっています。

縁故(コネ)採用との違い

それでは、縁故採用とはどういった点が異なるのでしょうか。

大きな違いとして、縁故は紹介者が血縁関係や、その業界での有権力者に紹介してもらうことが多い対し、リファラル採用は紹介や推薦するのみで、紹介された側(採用候補者)の合否には影響しない点が異なっていると言えます。


なぜリファラル採用が増えているのか

なぜ日本でもリファラル採用が注目を浴びるようになったのでしょうか。

その理由として、

・生産年齢人口の減少
・社員の働き方意識の変化
・採用コストの削減

などが挙げられます。

現在、人材業界は売り手市場となっており、多くの企業が人材確保に課題を感じています。そのような背景もあり、企業にマッチする人材を低コストで獲得できる可能性があるリファラル採用が注目を集めているのです。

それでは、具体的にリファラル採用にはどのようなメリットがあるのかを確認していきましょう。


リファラル採用を導入するメリット

サクセスイメージ
引用:Pixabay

リファラル採用を導入することで、以下のようなメリットが考えられます。

雇用のミスマッチを事前に防げる

自社の社員からの紹介ということで、就職希望者は事前に社員や雰囲気等を詳しく知ることができます。事前の情報を得た上で面接をするので、入社後に「思っていたような企業じゃなかった」などのミスマッチ軽減を期待できるでしょう。結果として、採用効率の向上に繋がります。

専門性の高い人材の確保

リファラル採用は「転職活動はしていないが、今よりいいところがあれが転職したい」と考えている潜在的転職者層にもリーチできます。つまり、従来の採用方法よりターゲットを絞ることができるのはもちろん、専門性の高い人材を確保できる可能性も高いのです。

採用コストの削減

他の採用方法と異なり、社員全員がリクルーターとなって採用活動ができるので、採用コストを大幅な削減に繋がるでしょう。


導入する際の注意点

リファラル採用がうまく機能するためには、どういったことに注意すればいいのでしょうか。

ここでは主な3つ注意点を紹介します。

1.事前の採用ブランディング

社員が就職希望者を紹介するにあたって、1番大切なのは「企業がどういった人材を求めているか」を明確にすることです。この部分を明確にしておかないと、なかなか採用には結びつきません。

だからこそ、企業自体がそういった情報を発信し、浸透させておくことが重要です。採用ブランディングに力を入れ、就職希望者に自社に必要な人材を知ってもらい、自社で働くイメージを持ってもらえるようにしましょう。

【関連記事:よく耳にする「採用ブランディングとは? そのメリットと方法を紹介!

2.社員の人間関係が悪化

もし紹介してくれた人が不採用になってしまったら、紹介者とその人との関係性が悪化するかもしれません。また人事と紹介者の間にも、認識の違いが生まれてしまいかねません。

そういったことにならないためにも、事前に対策をたてておく必要があるでしょう。

3.社内人材の同質化

社員が自社に合う人材を紹介するため、リファラル採用では同じような傾向の人材が集まる可能性が高いです。

企業全体のブランディング等ができる反面、中長期的観点からすると、変化の激しい現代でイノベーションがなかなか起きず、衰退の一途を辿ってしまう可能性がないとは言い切れません。


リファラル採用を効率よくするためのツール

パズルイメージ
引用:Pixabay

具体的にリファラル採用をおこなうにあたって、効率よく欲しい人材を集めるためにはどういった施策を打つべきなのでしょうか。

ここではリファラル採用を効率化するためのツールを紹介します。

社内向け求人票

採用ブランディングの一貫として、実際に使用している企業もあります。こういった社内向けの求人票を公開することで、特に大企業の場合は社員全員にリーチをかけることでき、その分求めている人材と照らし合わせて、精度の高い人を確保できる可能性が高くなります。

リファラル採用専用ツール

リファラル採用は、人事の負担が大きくなってしまう傾向があります。その負担を軽減するために、リファラル採用の導入や管理をおこなってくれるツールがあります。こういったツールは、現社員だけではなく退職した社員からの紹介や、現状の課題分析を代わりに担ってくれます。


リファラル採用導入成功企業の特徴

最後に実際にリファラル採用を導入して採用に成功し、事業を拡大している企業の特徴を紹介します。

経営陣から実施して、一般社員に広げる

誰しも、「ファーストペンギン」になるのは、勇気が要ります。なので初めてリファラル採用を実施した企業は、経営陣から進んで採用をおこない、次に一般社員に広げていくといった手法を取っています。

経営陣が積極的に社員に声がけを行い、人事との採用情報のすり合わせを行うことで、入社後のミスマッチを減らすことはもちろんのこと、一般社員に自社の採用を身近なこととして感じてもらえるでしょう。そうすることで、リファラル採用の広がりができるのです。

全社員が協力するスタンスや制度を作る

全社員が人事になるリファラル採用では、企業としてはコストがかからない反面、社員一人ひとりの負担が大きくなってしまいます。そういった負担を考慮するための制度や、社員に自社を好きになってもらう、魅力を伝える活動をおこなうことで成功している企業があります。

実際に紹介した人が採用されたら、謝礼として10〜50万円を紹介者に贈呈するのが一般的なようです。

また、社員に自社のことを好きになってもらう具体的な例が社内広報です。広報と言うと社外に目がいきがちです。しかし、リファラル採用においては社員が人事となり、採用活動を行います。その過程で、社員は自社の魅力を相手に伝えなければいけません。その際に非常に役立っているのが社内広報なのです。

自社の魅力を全社員で共有することで、社員の自社への理解が深まり、「自分の会社を紹介したいと思った」と言われるような会社になっていくのです。

【関連記事:「成長できる会社は面白い」マネーフォワードの働きたくなる会社創りとは


まずは社員に愛される企業を

リファラル採用は、社員が自社のことを肯定的に捉えてくれることが前提条件としてあります。

その前提条件をクリアしないとリファラル採用は上手くいきません。自社の魅力を伝える取り組みはもちろんのこと、外部にも魅力を伝えていかなければいけません。だからこそ、採用の質や効率は良くなるのです。

社員に愛される、魅力を感じる企業作りと同様にリファラル採用も実施していくよう心がけてみませんか。

株式会社ミクシィ・リクルートメント

株式会社ミクシィ・リクルートメント

株式会社ミクシィ・リクルートメントは、IT・Web業界に特化した求人情報サイト「Find Job!」を運営しています。 「Find Job!」は20年以上、40,000社を超えるIT・Web人材を求める企業に活用いただいております。転職情報を閲覧する会員登録ユーザーは、これからのIT・Web業界で支えていく20歳〜35歳が8割を占めております。 IT・Web業界の若手人材を獲得したい企業と転職したい若手を繋ぐ人求人情報サイトとして、企業の採用ニーズと求職者の転職ニーズを満たします。

Find Job!×ferret 終了と移行のお知らせ

2019-09-17 14:38

いつも「Find Job!×ferret」をご愛読いただき誠にありがとうございます。 この度、Find Job!×ferretは9/30(月)で終了することとなりました。

『従業員体験(Employee Experience)』とは

2019-08-21 10:44

従業員体験( Employee Experience 以下:EX)とは、文字通り従業員がその企業で働くことで得られる体験のことです。具体的には、オフィス環境や福利厚生、オンボーディングなど、従業員が企業で働く上で欠くことのできない直接的要因が多く該当します。 このEXが注目されるようになったのは、IT技術の普及により、労働環境のみえる化ができ、今まで暗黙の了解とされていた長時間残業や社内環境が明るみになったことや、採用難による離職率の低下を防ぐことが多くの企業にとって課題となってきたという背景があります。また、転職が当たり前の市場になりつつあるからこそ、従業員が自社で働く理由を見出す必要が出てきたということもあります。 この体験を通じて、企業は従業員の満足度を高めることを目指しています。従業員の満足度を高めることで、先ほど述べたようにエンゲージメントの向上による離職率の低下や日々の業務の生産性向上に貢献することができるのです。

中途入社予定者フォローの必要性と3つの例

2019-08-19 18:16

内定後から入社までの期間をどのように過ごすかで、その人の入社に対する熱量は大きく変化します。実際に、多くの企業は新卒の内定者に対し、懇親会や内定式といった様々なイベントを企画されています。 しかし、内定をもらった中途入社の方に対し、そのような機会を設けることはあまりありません。そこで今回は、中途入社予定者に対する入社までのフォローの必要性と具体例を紹介します。

『エバンジェリスト』とは

2019-08-16 10:26

エバンジェリストとは、IT業界においてテクニカルエバンジェリストとも呼ばれ、テクノロジーの情報や自社サービスのことを、社内外に分かりやすく説明する、エンジニアとマーケターを合わせたような職種です。もともとエバンジェリストとは、キリスト教における福音主義(evangelicalism)からきており、福音(良い音信)を伝える人を指します。

『アルムナイ』とは

2019-08-08 09:30

アルムナイとは卒業生や同級生を意味する英単語「alumnus」の複数形「alumni」が語源になっています。ビジネス界においては、企業から卒業した人、つまり退職者のことを指します。 海外では主流の考え方の1つで、ハーバード大学、オックスフォード大学などはアルムナイに向けて、イベントを企画したり、アルムナイしか買うことのできないグッズを制作したりしています。 外資系コンサルティング会社アクセンチュアでは、アルムナイに対する様々な制度を設けています。具体的にはインターネット上にクローズドのコミュニティを作り、そこで情報共有を行ったり、スキル・人脈をシェアしたりすることができます。所謂オンラインサロンのような役割を担っているのです。


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